ジムでマッチョな人を見かけると、
「あの人どこを目指してるんだろう?」
という声を少なからず耳にします。
どこを目指していようが、
その人が決めていればいいので、
大きなお世話です。
逆に、どこを目指しているのか
本人が分かっていないパターンもあります。
これは痛い。
判断基準の話をします。
物事を判断するとき、
「外的基準」と「内的基準」の人がいるそうです。
外的基準 人から言われたことに合わせていくタイプ 内的基準 自分の中に判断基準があるタイプ
体重や体脂肪を測定すると、
平均よりも多いか少ないか。
ここを気にする人が、非常に多いです。
体脂肪がかなり多いなら、
ひとまず平均を目指してもいいかもしれません。
でも、本当にそれでいいのか。
それは、あなたが決めることです。
その基準って何ですか?
日本人は人に合わせるのが得意
---他人に合わせる---
この極めて日本人的な思考は、
メリットとデメリットがあります。
「体脂肪率」の例で言うと、
平均を気にするということは、
自分が平均より低ければ頑張りますが、
ボーダーラインにいれば安心してしまいがち。
自分の能力が平均より高くても、
その力を発揮できません。
江戸時代から「お上に逆らうな」と言われ、
学校では人と違うことをしたら怒られます。
危ないことは禁止、
みんな足並みをそろえて、行進します。
誤解を恐れずに言えば、
僕たち日本人は、こうやって
個人の牙を抜く「洗脳」を受けてきています。
日本人は「みんなのために」犠牲を払って働くのが快感なんです。
「会社のために頑張ろう」という圧力に
逆らうことが難しく、倒れるまで働く。
簡単に言えば、
「みんなと同じが安心する」
これが日本人です。
高いレベルで団結したら強さを発揮するのですが、
全体がパワーダウンしたら自分も力を出さない、
ということになります。
それって今の時代に生きるには、
結構なデメリットだと思います。
「全ての人にいいこと」なんてない
一般的な人は、悪いところを直そうとします。
でも、その「悪い」基準が
親とか先生とか、
「誰かに言われたから」だとすると、
悪いところを直したら、
良い面も失くしてしまう
ということになりかねません。
他人から植え付けられた基準が
当たり前になってしまうと、
自分が何をしたいのか分からなくなります。
これって危険ですよね。
普通じゃないことが悪いと感じる人もいれば、
ものすごく素敵!と感じる人もいるわけです。
「悪いこと」の裏には必ず「いいこと」がある。
逆に言えば、
「全ての人にいいこと」なんてないのです。
100人いて99人が反対しても、
自分1人だけは信じていることがあった方が
素敵なんじゃないかと思います。
トレーナーに聞く=外的基準?
ここでひとつ、疑問が浮かびます。
パーソナルトレーナーをつける人は、
外的基準なのでしょうか?
僕の答えを言いますと、
内的基準を持っている人は、
自分のなりたい姿を実現するために
パーソナルトレーナーを使います。
外的基準の人は、
どこまで落としたらいいのか、
どういう体型を目指すべきなのかを、
トレーナーに聞きます。
あなたはどっちですか?
もし、自分の中の基準がうまく言葉にできない人は、
- 自分の好きなもの(理由)
- 得意なこと(理由)
- やりたくないこと(理由)
- 信じているもの(理由)
会話の中で表現する機会をつくってみるといいと思います。
言葉にすると、自分の考えもまとまってきます。
そういう意味では、ブログを書くのもいいですね。
ちなみに僕は、
お客様自身がどうなりたいのか、
けっこう深掘りしていくタイプです。