突然ですが、
あなたの家にあるオリーブオイルが偽物だったらどうしますか?
実はこの間、
オリーブオイルの本を読んだのですが、
日本に出回っているオリーブオイルは
「8割が偽物」なんだそうです。
世の中には「オリーブオイルソムリエ」
という人たちがいて、
高級スーパーや有名デパートで
実際に購入し、中身を検証したところ、
15品中11品が偽物だったということです。
うすうす気付いてはいましたが、
8割というのは衝撃でした。
- エクストラバージンだから大丈夫
- 高いオリーブオイルだから心配ない
- オーガニックのものを選んでいる
- 認証のマークがついている
- 有名デパートで買ったから問題ない
もしあなたがそう思っていたら、
基準を見直した方がいいかもしれません。
オリーブオイルをおすすめする理由
一般的に健康に良い油として、
「オメガ3」系脂肪酸というのを
聞いたことがあると思います。
サバやイワシなど青魚に多く含まれる他、
亜麻仁油、シソ油などで摂取可能です。
しかし、これらは熱に弱く、加熱調理には向きません。
(サバ缶は密閉してから加熱するため、酸化を抑えられます)
サラダ油、コーン油などには
「オメガ6」が多く、摂りすぎ傾向にあります。
摂りすぎると、動脈硬化や肥満、
高脂血症などの原因になります。
オリーブオイルは、
「オメガ9」を多く含みます。
心臓病の予防など様々な効果が期待でき、
加熱に強く、ビタミンEが豊富です。
「オメガ6」のような悪い働きをしません。
「オメガ3」とは違うのですが、
「健康に良い油」と言っていいと思います。
と、いうわけで、
加熱調理には、オリーブオイルをおすすめしています。
ただし、オリーブオイルの働きが期待できるのは、
「本物であれば」、の話です。
「エクストラバージン」のウソ
「オリーブオイルが健康にいい!」となると、
ドル箱商品になるわけです。
質の悪い油を混ぜて売ったり、
搾りカスを商品にして高く売れば、
コストがかからず儲かります。
では、エクストラバージンなら大丈夫だろう、
と思うかもしれません。
実は、「エクストラバージン」の基準が、
日本と海外では違うのです。
『酸度』が低いものほど、
品質が高いオイルということになるのですが、
「エクストラバージン」の基準
国際基準は酸度0.8%以下
日本ではそれ以上でもOK
海外では認められないものが、
日本では「エクストラバージン」のラベルを貼られて
普通に店頭に並んでいます。
生産地がイタリアになっていても、
イタリア産という保証はありません。
ボトル詰めがイタリアなら、
そう表記していいそうです。
残念ながら、日本とアメリカの消費者は、
世界で一番の被害者となっているそうです。
どうやって本物を見極めるか
では、どうやって本物のオリーブオイルを
見極めればいいのでしょうか?
ひとつの基準として、
D.O.P認証というものがあります。
これとよく似たもので、
IGP認証のマークがありますが、色が違います。
赤のDOPに比べ、
青のIGPは基準がかなり緩いそうです。
この間スーパーに行ったら、
40種類以上オリーブオイルがあったのですが、
「DOP」は1種類だけでした。
ただ、一見すると信頼度が高い
こういう所にこそ、
闇の力が働いているかもしれません。
(もちろんIGPにもDOPにも本物もある)
ネットで検索すると、先ほどご紹介した
「オリーブオイルソムリエ」の
おすすめのオイルがたくさん出てきます。
『OLIVE JAPAN』という
オリーブオイルソムリエが主催するコンテストで
最優秀賞をもらっているオイルは
結構安かったので、アマゾンでポチりました。
逆に、高くても偽物は出回っているようです。
一番良さそうなものを選んだのに…
騙されたくないですよね。
オリーブオイルに限らず、
品質偽装や粗悪品の横行は後を絶ちません。
しっかりした基準を身につけたいですね。
(パーソナルトレーナーも、ピンキリです)
「正しい情報の見極め」
という意味では、
DJの沖野修也さんが書いたこの本が、
意外とかなり役に立ちました。
秋の夜長のお供に、いかがでしょうか。