平成最後に何を書こうかと思いましたが、
やはりこのことは書いておかないといけません。
もう何ヶ月か前のことですが、
長年の謎が解けました。
「火事場のクソ力」の発動条件が、
ついに公開されたのです。
何のことかわからない人のために、
「火事場のクソ力」について、
簡単に説明します。
キン肉マンという漫画を知っていますか?
キン肉マンは、超人であり、
超人同士の強さを比較する
「超人強度」という概念があります。
例えば
キン肉マンの超人強度は、95万パワーです。
敵の超人は1000万パワー、
7000万パワー、1億パワーと
どんどん強くなり、
もはや太刀打ちできないレベルになります。
それなのに、キン肉マンは勝ってしまう。
その秘密が、「火事場のクソ力」なのです。
この力が発動すると、MAXで1億パワーを超えます。
もう最初のスペックとか関係なくなり…
反則です。
さて、この度わかったこと。
それは、
「火事場のクソ力」は三段階あって、
(ネタバレになるので、知りたくない方は、
コミックス67巻の発売をお待ちください。)
第一、第二、第三の「火事場のクソ力」は、
性質が異なるということです。
第一段階は、相手を倒すため。
子供の頃は、
ピンチになると火事場のクソ力が出る、
と思っていました。
これが第一段階。
第二段階は、傷ついた仲間のため。
ちょっと大きくなると、
仲間が傷つくと、キン肉マンが強くなる。
そんなイメージでした。
ここまでは、だいたい皆さん一緒だと思います。
そして、
次の第三段階が凄いんです。
自分なりに、
第三段階は、使命感みたいなものかなあ、
と予想していました。
ところが、今回の対戦相手は
自分の故郷の星の人々を救うため、
何としても勝たなければいけない。
そういう熱いハートを持っていました。
ではキン肉マンがどうしたかというと、
自分が勝つことで、相手の使命も果たせる、
そう考えたわけです。
第三の火事場のクソ力は、
相手を救うため。
戦う相手のことを考えると、
火事場のクソ力、最強になるみたいです。
敵が戦う理由は、自分の力を誇示するとか、
自分の目的を果たすためであり、
ピンチになりながら、
相手のことを考える超人はいません。
そりゃあ誰も勝てないわけだ。
だから、キン肉マンと戦って敗れた相手は、
悪魔超人もパーフェクト超人も、
どんどん味方になってしまうのか。。。
と、妙に納得、感動してしまいました。
人間社会に置き換えると、
例えばセールスだったら、
相手の目的、相手の利益を考えれば、
商品を買ってもらえる。
と、僕は考えています。
売れない営業マンは、
いらない物を説得して売ろうとします。
パーソナルトレーナーも、
ちょっと儲かればいい、くらいの考えで
流行りのエクササイズなんかを入れても、
すぐに飽きられてしまいます。
そもそも相手の役に立たなければ
売れ続けることはないですし、
何より自分の力が出せないのです。
糸井重里さんが、何かのインタビューで
-儲ける知性を休ませる知性が求められている-
と言っていましたが、
こういうことなのかなあ、と思います。
キン肉マンって、
かなり辻褄が合わない漫画なのですが、
たまに核心をついてくるのです。
というわけで、
明日から令和になっても、
僕の基本路線は変わりません。
自分が力を発揮できる環境で輝き、
関わった人の「火事場のクソ力」を
引き出せる人間になりたいと思います。