美脚を目指す人にとって、避けて通れないのが
「筋肉のつき方が美しくない」
という問題ではないでしょうか。
筋肉のつき方は変えられない
と思うかもしれませんが、
そうではありません。
太ももの前側が太いのは、
以前やっていたスポーツが原因。
だから、脚を鍛える運動をしない!
という人がいます。
しかし、これはスポーツが原因なのではなく、
そのスポーツをやっていた時の
「身体の使い方」が原因です。
特定の筋肉が発達するのは、
「動きのクセ」があるからです。
もちろんそれがプラスになることもありますし、
個性として受け入れればそれでいいのですが、
「一生変わらない」と思い込んでしまうのは
もったいないと思います。
眠っている筋肉とは?
特定の部位の筋肉が太い人は、多くの場合、
「眠っている筋肉」があります。
この「眠っている筋肉」があるせいで、
他の筋肉が酷使されてしまい、
必要以上に太くなっていきます。
その部分が使われないということは、
むくみやすくなったり、
脂肪がつきやすいということでもあります。
また、筋肉のアンバランスは、
関節の歪みにもつながってしまいます。
そうすることで脚が太く見えたり、
痛みの原因にもなります。
例えば、いわゆる内股の人は、↑
股関節が内に捻(ねじ)れていることが多いです。
ということは、
外に捻る筋肉が弱い(眠っている)かもしれません。
外に捻る筋肉=大臀筋だ!ということで
いくらお尻の筋トレをしてもダメなんです。
(全く意味がないわけではありません)
筋肉を動きにつなげる
では、どうすればいいのでしょう?
そこで出てくるのが
「動きをケアする」という発想です。
動きのクセを放置したままトレーニングしても、
実際の動きにつながらないわけですから、
日々の生活では元の使いやすい筋肉を使うパターンの動きになります。
その方がやりやすいのですから、当然です。
先ほどの股関節が内に捻れている人が、
お尻の筋トレだけをしてもダメだと言いましたが、
それだけでは動きにつながらないからです。
ベースの筋肉を鍛えてから、
実際に「こういう動き方をしますよ〜」
と身体に教えてあげる必要があります。
ここで、鋭い読者の方は、
マッサージやストレッチで
「ゆるめる」だけでも不十分
だということがわかると思います。
大事なのは、
日常で使えるレベルまでもっていくことです。
日常で使えなければ、
その時だけの効果で終わります。
正しい動きを習慣化できるかどうか、なんですね。
簡単な運動でO脚改善すると、
お客さんは喜びますが、
「その場で効果が出ても、直ったわけではないですよ。」
という言い方をよくします。
筋肉のつき方を変えるには、
緩める→鍛える→動きにつなげる
言葉にすると簡単なようですが、
実際に動きを習得させるまでには、
地道な努力が必要なのです。