ご存知の通り、僕は糖質制限をオススメしています。
糖質制限だけをプッシュしてるわけではないですが、
有効な方法のひとつであることは、間違いありません。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2015」では、
炭水化物を摂取カロリーの50〜65%にすることが推奨されています。
そう考えると、どんなダイエットでも多かれ少なかれ糖質制限していると思います。
いろいろな糖質制限
糖質制限といっても、いろいろあります。
例えば、①夕飯だけ炭水化物ぬきでも糖質制限です。
②1食あたり炭水化物はおにぎり1個だけ、というのも糖質制限。
僕がこの間までやっていたのは、
③「ケトジェニックダイエット」といわれる厳しめの糖質制限ですが、
個人的には③が一番ラクでした。
ここまで制限するのは抵抗があるという方も多いですが、
健康面からみても、安全で効果が高いと思います。
今日は、まだまだ誤解されている部分も多い糖質制限について、
僕の体験も含めてお伝えしたいと思います。
脳のエネルギー源は糖質だけ?
「脳にとって唯一のエネルギー源はブドウ糖です」
少し前までは、このように言われていましたし、僕もそうだと思っていました。
ダイエットで糖質を極端にカットするのは良くないという指導をしていました。
しかし、脳はケトン体をエネルギーにすることができるし、
むしろケトン体の方が効率が良いことがわかってきたのです。
もちろん、筋肉もその他の器官も、ケトン体を使えます。
ブドウ糖しかエネルギーとして使えないのは、赤血球だけです。
ただし、赤血球で使われる分は、
ごく少量で充分ですし、
脳のエネルギーも半分くらいはケトン体で賄えるとなると、ある程度カットしても問題ないはずです。
ケトン体とは?
昔は、自動車はガソリンを入れないと走りませんでした。
今では、メインが電気で、非常用としてガソリンのタンクがあるのです。
これがハイブリットエンジンです。
糖質とケトン体もこれに似ています。
糖質はエネルギー源だから、炭水化物を摂らないと力が出ない。
これが今までの常識です。
ところが、糖質を摂らなかった場合、糖質のタンクが空になると、人間の身体は
脂肪からケトン体をつくり、それをエネルギー源として動きます。
しかも、糖質のタンクはすぐに空っぽになってしまうのに対し、ケトン体は長時間持ちます。
あなたもケトン体を使っている?
実は、特別なことをしなくても、ケトン体は使われています。
例えば、夕飯を7時に食べて、次の日の朝まで何も食べなかった場合、自然にお腹が空きます。
この時は、
糖質(グリコーゲン)のタンクが空になって、
ケトン体をエネルギーとして使っていると思われます。
そのまま糖質を補給せずに、
脂肪をエネルギーとして補給し、
ケトン体回路を活性化させるのが、
ケトジェニックです。
ここで糖質を補給しないと「低血糖になる!」
と思われがちですが、ケトン体回路がONになっていれば大丈夫です。
逆にここで糖質を補給すると、また糖質のタンクがすぐ空になり、
エネルギーが切れたり、空腹感も強くなる…
というスパイラルにハマります。
僕自身も、中途半端に糖質をカットしていた時の方がキツく感じたり、イライラすることが多かったです。
長くなるので、次回に続きます…