シリコンバレー式 自分を変える最強の食事
この本は、かなり売れているようなので、読んだ方もいらっしゃるかと思います。
著者のデイブ・アスプリー氏は、シリコンバレーでIT企業を立ち上げ、億万長者になったものの、問題がひとつだけありました。
ものすごく太っていて体調も悪く、主治医には
「近い将来、脳卒中か心臓発作で死ぬだろう。」
と言われていたそうです。
そこで、世界中の医学、生化学、栄養学の研究を統合し、自己実験に30万ドルを投じて、研究を重ねたらしいです。
その集大成が、この本なんですって。
- これで簡単に痩せて、集中力が激増する!
- いま全米を席巻中の、驚きの「新常識」!
- IQは、食べるもので変わる
- 炭水化物は夜に食べたほうが太らない
など、刺激的な見出しが並びます。
コーヒーにバターで、痩せる?
この本に出てくるバターコーヒーが、流行っているようです。
「朝、バターコーヒーだけを飲む」というのは、
非常にユニークで斬新なため、話題性があります。
気軽に始めやすく、味もそこそこ美味しいです。
オリジナルの作り方は、
バターは、牧草だけで育った牛の高級無塩バター、
もしくは、バターからたんぱく質や水分を取り除いた”ギー”でなくてはいけません。
コーヒーは、農園名や精製方法が明確な
スペシャルティ・コーヒーで、
油脂がカットされるペーパードリップではなく、
フレンチプレスか、金属のフィルターを使います。
コーヒーに含まれるポリフェノールと、
抗酸化物質、カフェイン
そして、良質なバターの短鎖脂肪酸が、
腸内環境を整え、空腹を防ぎ、集中力を高める…
これは理にかなっています。
なんか、いいかも…。
本当に効果を求めるなら
でも、バターコーヒーだけ飲んでも、痩せません。
朝のバターコーヒーは、著者の提唱する
「完全無欠ダイエット」の一部で、
たとえ朝食をバターコーヒーに置き換えても、
著者が言っているような効果は得られないんです。
肝心な部分は、糖質制限です。
糖質制限しないと、意味がありません。
その他にも、いくつかルールがあります。
1日の摂取カロリーの50〜70%を、完全無欠の良質な脂肪から摂る
たんぱく質は牧草飼育の牛肉やラム肉、放し飼いのニワトリの卵
など、良い食材を揃えなければいけません。
そして、ジャンクフードを一掃するのです。
1日のうち、16時間は断食をします。
結構ハードルが高いです…
なんてったって「完全無欠ダイエット」ですからね。
痩せるだけなら、そこそこオススメできます
ひとことで言うと、
スペシャルな食材を使った低炭水化物ダイエットです。
ちょっと曖昧な部分もありますが、意外にしっかりしていて、
ちゃんと本の通り実践すれば、痩せて健康にはなると思います。
(「酵素の無駄使いを防ごう」とか言っているお医者さんの書いた本より、よっぽどおすすめできます。)
ただ、これは著者も述べていることですが、
トレーニングをされている方向けではありません。
私がもし実践するとしたら、いくつかアレンジを加えると思います。
その場合は、江口式「完全無欠ダイエット」ですね〜。