前回、習慣のつくり方として、
2つのポイントをあげた。
- 習慣の「報酬」を認識すること
- 行動を簡単にすること
そして、
意志の力に頼るのではなく、
行動そのものを簡単にする、
ということだった。
まずは、行動をやりやすくするための
「ヘルプ」をつける。
しかし、
ヘルプをつけた方がいい場合と、
つけない方がいい場合がある。
行動には2種類ある
ピンクの本によると、
行動には2種類ある。
- 「増やしたい」行動
- 「減らしたい」行動
ターゲットとなる行動によって、
行動を「やりやすくする」意味合いが違ってくる。
行動を増やす → ハードルを下げる 行動を減らす → ハードルを上げる
行動のヘルプをつけるのは、
その行動を「増やしたい」時。
その結果、ハードルは下がる。
行動を「減らしたい」場合は
その逆で、ヘルプを取り除けばいい。
禁煙したいなら、
喫煙のヘルプとなる灰皿やライターを捨てる、
タバコが吸える店に行かない、など。
その結果、ハードルは上がることになる。
禁煙が「やりやすくなる」ということ。
行動を具体化する
「ダイエットを頑張る」と、
どんなに強く決意しても
行動できないのには、理由がある。
「ダイエットを頑張る」
これは、行動ではない。
ターゲットを絞ってもっと具体化しないと、
何を増やすのか、または減らすのか、
判断できない。
「ダイエットを頑張る」よりも
「過食を防ぐ」の方が具体的。
さらに、
「炭水化物を1日500kcalに抑える」
この方が、より具体的になり、行動しやすくなる。
行動のプロファイリング
探偵神宮寺三郎シリーズをご存知だろうか。
古畑任三郎でもいい。
名探偵コナンでも。
彼らが、
犯人の目星をつけるためにやっていること。
それがプロファイリング。
ある行動が起こる前には、
「行動のトリガー」
つまり、引き金になるものがある。
- いつ
- どこで
- 誰と
- どんな気分で
- 直前に起きたこと
それらを分析すると、
どうやったら行動が起きやすくなるか、
わかるということだ。
ピンクの本では、「フロント行動リサーチ」という言葉を使っている。
行動が起こる前は、どうなっているか。
リサーチすると、
増やすべき行動、減らすべき行動が
明確になり、その行動を続けるメリットが
はっきり認識できる。
行動の邪魔をする犯人がいる
リサーチして行動がわかると、
行動の邪魔をする「犯人」が見つかる。
ただ、この犯人も
言ってみれば「あなた自身」なわけで、
犯人を確保すると、反動が起きる。
だから、良い習慣をつくるためには、
敏腕な刑事のように
犯人を泳がせておき、
上手にコントロールする必要がある。
と、今日はここまで。
犯人を手懐けるテクニックについては、また次回。